世の中にあふれている食費節約テクニックは、たしかにと頷くモノばかりですが。しかし実際にそれを活用して食費節約に励もうと思うと意外に続かないものだったりします。
料理自体は得意だけど、食費節約が上手くいかない…という方向けにリメイク料理で食費をぐっと節約するポイントをご紹介します。
細かくて覚えにくい節約テクニック
食費節約テクニックが活用しきれない理由
食費節約テクニックと言えば次のようなものがあります。
・冷蔵庫の中身を確認して無駄に買わない
・まとめ買いをする
・作り置きをする
たしかにこの通り。これを実践すれば食費はきっと節約できるでしょう。
しかし小さい子供がいると現実に実行するのは思いのほか難しいケースが多いものです。コロッケなら毎日でも絶対に食べるという鉄板料理があればいいですが、実は小さい子供は何を食べるかが日によって違うことも多いので、多めに購入してしまいます。

さらに親心として、いろんなものを食べさせてあげたい、新しいものや旬なものを食べさせてあげたいという心理が働くので、どうしても多めに買ってしまったりしますよね
まとめ買いをすれば余りやすくなりますし、余らないようにするには作り置きが必要です。
作り置きするにはまとまった時間が必要ですが、家事育児や共働きの場合はそのまとまった時間を取ること自体が難しいといった堂々巡りになりやすいことがあります。
リメイクレシピの使いづらさ
そんな時に役立つのが食材のリメイクです。有名なものとしては余った肉じゃがをコロッケにするリメイクレシピがあります。
「リメイク レシピ」で検索するとたくさんのレシピを閲覧することができます。
リメイクのキホンは「余り物の有効活用」です。リメイクコロッケを作るために肉じゃがを作るわけではありません。(どうせ余るから肉じゃがをつくろうという考え方もあることはわかります)
残ったものをかき集めて、料理を作り上げることがリメイクなので、いくつかのレシピを知っていたところで「食費節約」という観点からすると大きな効果は期待できないとおもっています。
重要なことは使い切れない食材を減らす考え方を知っていることです
リメイクするための3つの考え方とは
テクニックやレシピで覚えてしまうと、それをひとつひとつ記憶していなければいけません。うろ覚えだと「あーこれどうするんだっけな?」と結局検索をすることになります。毎回検索するのも面倒になってきて、リメイク料理自体をやらなくなってしまうといったことになってしまいます。
だからこそ大事なことはテクニックで覚えるのではなくて、考え方のポイントを押さえることです。
ポイントを押さえることで検索することなく、リメイク料理を自然とできるようになります。
①廃棄ロスを下げる
「廃棄ロスを下げる」とは難しい書き方をしていますが、要は消費期限を過ぎて捨てることは”お金”がもったいない、ということです。
一度購入すると返品ができないので廃棄ロスが多くなるような買い物をしないことが最も大事です。
家庭内の廃棄ロスが多い=捨てる食材が多い=実質お金を捨てている
②鮮度×味付け の3段階マトリクス
日本食は新鮮であればあるほど素材そのままで食べる傾向にあります。つまり肉や魚を刺身として食べるのです。
生で食べられない鮮度になると、焼き魚用・煮魚用・ロースト用・しゃぶしゃぶ用といったように「火を通す」ことを前提とした食材に変わります。
これは野菜も同様で鮮度が落ちてくると生野菜サラダではなく、火を通す食材へと変わります。
次に味付けについて考えていきます。生で食べるものは一般的に味付けを控えて「素材を生かす」調理を行います。刺身をわさび醤油で食べたり、肉を塩胡椒だけで食べることがこれです。
生で食べられない鮮度になると臭みがでるようになり、味付けを濃くしていくことが一般的です。(干物などの保存食は別です)
つまり次の図のようなことがいえます。

味付けが薄い方が、他の食材にリメイクしやすくなります
➂形を変えて他の具材に変更
ステーキで残ったお肉や朝ごはんで残ったウインナーを小さくサイコロ状に切りチャーハンの具材とするのはイメージがつきやすいと思います。これは大きな具材を小さな具材にしています。
一方小さな具材を大きな具材にすることも可能なのが料理です。
余った焼き魚をすりつぶしたはんぺんと混ぜたり、余った野菜をみじん切りにして鶏ひき肉と混ぜて、団子状にして鍋に入れたり、平たくしてハンバーグ風にすることもできます。

残り物は、刻んで小さく or 練って大きく
具体例としては次のようなレシピがあります。
・刺身→ロースト→餡掛けの具材
・茹でじゃが→肉じゃが→コロッケ
・焼肉→野菜炒め→チャーハンの具材
リメイクの考え方がわかれば、レシピ検索に惑わされずに作ることができるはずです。