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専業主婦は「無職」なの?ビジネス視点でとらえる家計戦略

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ビジネス視点で家計をとらえる 家計サバイブ

従来から専業主婦が得なのか、共働きが得なのか、といった損得論争が後を絶ちません。結婚って損得で語るべきじゃないよな…と思い考えてみました。まず、専業主婦が年収500万円である、年収1,000万円であるといったように言われていますが、そこから考えてみたいと思います。

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年収500万円のロジックとは

年収500万円

そもそもなぜ主婦は無職なのか?

主婦がなぜ無職扱いなのか、を考える際には、「有職」がどういう状態かを考える必要があります。
有職とは文字通り職業を持っていることであり、生計を保つために働き賃金や報酬を得ること言えます。

主婦業は賃金や報酬を得ることはありませんので、行政上では主婦業は「無職扱い」となってしまいます。
定年退職後の年金受給者も無職扱いとなるのと同様と言えることでしょう。

年収500万円の構造

主婦業を年収換算しているところはいくつかありますが、一つの指標として450万程度が目安としてできると思います。

主婦業年収換算

内閣府の2011年の調査によると、家事活動の年間無償労働評価額は、30代後半の専業主婦で「443万円」という結果が明らかになりました。ちなみに同年齢で共働きの場合は260万ほどでした。

https://select.mamastar.jp/137212

またこちらのサイトでは、RC-S法やRC-G法で調べたところでは約500万円という試算や750万円という試算もされているようです。

主婦の年収は750万?!無償(家事)労働を年収換算すると驚きの金額に!

https://miyos-style.com/senngyosyufu-nensyu/

こちらでは内閣府が紹介している3種類の方法で算出しています。
・機会費用法(OC法)
・代替費用法スペシャリストアプローチ(RC-S法)
・代替費用法ジェネラリストアプローチ(RC-G法)

機会費用法(OC法)

稼働日数 × 属する地域の最低賃金 

代替費用法スペシャリストアプローチ(RC-S法)

特定業務の稼働時間 × 専門職種の平均時給

特定業務とは、1日の間に炊事や洗濯にかける時間はそれぞれ違います。炊事にかける時間が3時間で、調理師の平均時給が1,500円とした場合、3時間かける1,500円で4,500円となります。それぞれの家事の特定業務の合計によって算出する方法です

代替費用法ジェネラリストアプローチ(RC-G法)

特定カテゴリの稼働時間 × 専門職種の平均時給

特定カテゴリとは、上述の炊事や洗濯、子供の入浴といった特定業務を「家事」「育児」のカテゴリに分類されたものです。そして家政婦やベビーシッターの平均時給をかけて合計したものによって算出する方法です。

ポイントは①稼働率に焦点を当てていない労働日数・労働時間でよいのか(稼働率が高いことが前提)②炊事なら料理人、掃除なら家政婦といったようにその道のプロフェッショナルと同等の賃金でよいのか、といったところでしょうか。

通常、賃金が発生する業務はその「業務の質」と比較して、発生する賃金の高い低いが評価されます。つまりその業務の質ならコスパ良いコスパ悪いと評価されるわけです。しかし賃金をもらわない業務の場合、だれからも評価されるわけではないのでその「業務の質」に焦点があたることは少ないです。無報酬だからそのレベルでいいよね、ともなります。
そのため、最低賃金や専門職種の時給によって算出することに関して議論の余地があるのでしょう。

つまり高い稼働率を求められない自宅での労働時間とアマチュアにもかかわらずプロフェッショナルと同等水準の賃金と設定されていることが、主婦業の年収扱いが高くなる傾向があると想定されます。

主婦業の年収がいくらくらいか、という論点ではなく
家計の維持(家計戦略)のために必要な「稼ぐ(プロフィット)と維持(コスト)」という視点でとらえてみたいと思います


家計をビジネスに置き換えて考える

プロフィットセンターとは。コストセンターとは。

ビジネスの世界ではプロフィットセンターとコストセンターという考え方があります。プロフィットセンターとは、利益を生み出す部門のことで、収益から費用を差し引いた利益を極大化することを目標に活動します。たとえば営業部門、営業企画部門、製造部門、支店など、企業の中で収益を生む部門がプロフィットセンターにあたります。
一方コストセンターとは、企業において利益を生み出さない部門のことで集計されるのは費用だけです。たとえば総務・人事や経理部門といったバックオフィスがそれにあたります。いわゆる管理部門としてプロフィットセンターを支援する役割になります。

夫婦の働き方を考える

さてプロフィットセンターとコストセンターの考えを夫婦で捉えてみると下表のように記すことができます。サラリーマンや自営業により報酬や賃金を得るのがプロフィットセンター、専業主婦/主夫としてプロフィット部門を支援するのがコストセンターです。

男性(夫)が稼ぐ男性(夫)が主夫
女性(妻)が稼ぐ①プロフィット/ プロフィット
(共働き)
➂コスト/ プロフィット
(専業主夫)
女性(妻)は専業主婦②プロフィット / コスト
(専業主婦)
④コスト / コスト(貴族)
夫婦の働き方|プロフィットセンター/コストセンター

①プロフィット / プロフィット(共働き)

いわゆる共働きタイプです。正社員や派遣社員、パートといった雇用形態は問わず報酬や賃金を得るかどうか、見極めの視点です。2015年に約65%となり一番シェアの大きいタイプです。

②プロフィット/ コスト(専業主婦)

専業主婦タイプのことで日本では長らく多数派を占めていた家庭のタイプです。男性がサラリーマンや自営業として報酬・賃金を獲得し、女性が家事と育児を行う形です。

➂コスト / プロフィット(専業主夫)

②とは逆の専業主夫タイプです。まだまだ絶対数としては多くないものの近年認知されてきたタイプです。2015年の国勢調査では約5%のシェアであることがわかりました。

④コスト / コスト(貴族)

夫婦とも報酬・賃金の発生しないある意味貴族的な生き方のタイプです。多くの人が望みかつ多くの人が手に入れられない生き方とも言えるでしょう。

①共働きが一番望ましいのか

共働きのメリットは言わずもがな「高い世帯収入」になるので、デメリットを紹介していきます。

共働きのデメリット

共働きデメリット

支出の増加

共働きは世帯収入が高くなる一方、専業主婦がいる家庭よりも支出が増える傾向にあります。妻が働くことで、忙しい日には外食する日も必然的に多くなりますし、ランチ代や仕事用の被服費や美容費にも専業主婦家庭よりも高くなるといえます。
また子供がいる家庭においては保育園の費用も発生します。保育園無償化の対象は3歳から5歳のため、0歳から2歳は保育園費用、3歳から5歳は保育費用は無償化されますが給食費や行事費は依然発生します。

家事の分担

専業主婦の家庭では主婦が家事を全般的にやることが多いですが、共働きとして妻も働くようになると家事や育児などを夫婦で分担する必要が出てきます。また中には共働きといえど夫が何一つ協力せず、妻だけが家事を行う「ワンオペ」家庭も存在します。残念なことに「俺の方が給料が高いんだから、家事はそっちがやれ」といったようなことも世の中には一定数存在する用です。そうなってしまうと、家庭環境はぎすぎすしストレスをためやすい環境となってしまいます。

育児時間の確保

働くということは多くの場合、労働時間で契約することとなり時間を拘束されるようになります。そのため保育園や幼稚園の送り迎えや学校行事への参加なども一筋縄ではいかなくなってきます。最近では時短勤務やフレックス勤務を導入している企業も増え、社会全体として育児をしやすい風土・文化が根付いてきました

しかし全ての会社がそうなっているわけではありません。時短勤務の社員への嫌がらせや昇進しづらいといった企業も存在しています。また親子のコミュニケーションの時間が減ってしまうため、子供に寂しい思いをさせてしまうといったデメリットもあります。

「支出の増加」「家事の分担」「育児時間の確保」がデメリットとして挙げられている理由は、なくすことができない、ということです。


ビジネス視点での対応策3パターン

対応策3パターン

こちらもビジネス視点で考えてみましょう。
総務や経理といったコストセンターの業務は次の3つの視点で対応することが一般的です。

自分たちで何とかする

企業でいうと「自社内で業務をする」にあたります。企業にある人事部や経理部に所属する人たちが自分の業務として実行します。終わらなければ残業をして期日までにやりきることが求められます。

家庭に置き換えると、そのまま「自分たちでやる」です。子供を寝かしつけてから起きてきて夜中にお皿を洗ったり、洗濯をたたんだり、次の日の朝ごはんの準備をしたり…。といったことです。

外部サービスを利用する

企業でいうと「アウトソーシング」にあたります。新卒採用であればそれを得意としているコンサルティング会社やエージェンシーにアウトソーシングをしたり、経理業務をするために派遣会社から派遣社員を雇い入れます。

家庭に置き換えるとワイシャツの選択はクリーニング店にお願いしたり、食事の出前を取ったりすることです。また家政婦やベビーシッターに来てもらい家事や育児をしてもらうこともアウトソーシングの範疇にはいるでしょう。

つまり、やらなければいけないこと(Must業務)であるが、自分以外の人にやってもらう、ということがアウトソーシングになります。

家事をやめる

企業でいうと「その該当業務をやめる」にあたります。Must業務ではないやった方がいいこと(Better業務)を、いっそのことやめてしまうのがこれです。

たとえばコミュニケーションを目的とした社内報をやめる、チームビルディングを目的とした社員旅行をやめる、といったことがあげられます。

家庭に置き換えると、洗った食器を拭くのをやめてラックにかけて乾燥するのを待つといったところでしょうか。
BetterかMustか、というのは人によって異なるので注意が必要です。
洗濯物は畳んでからタンスにしまうのが洗濯だと考える人もいれば、洗濯乾燥機で乾燥させていれば使うときに取り出すから構わない、といった人もいるかもしれません。


家計戦略は家庭の数だけ存在する

プロフィットセンターとコストセンターをどのように捉え、コストセンター業務(家事)を誰がやるか(自分たちなのか、アウトソーシングなのか)を、世帯ごとにチューニングして決めることが必要です。
その順番としては次のような順番です。

1.マスト家事とベター家事を振り分ける

自分たちにとって、どれがマストなのかどれがベターなのかを振り分けます。時間をかけてリスト化するのが好ましいですが、子供がいる家庭だと難しい面があります。そういった場合、普段の家事をする際に「これは自分にとってはマストだろうか?、相手にとっては?子供にとっては?」と考える習慣にすることがよいと思います。

2.振り分けた家事をどう処理するかを決める

自分たちでやるのか、アウトソーシングするのか、いっそのことやめてしまうのか…。これを決めていきます。
留意する点として、自分たちでやる場合は1回あたりどの程度時間がかかるのか、1カ月当たりどれくらいの頻度で発生するのか、を考えるようにしましょう。
またアウトソーシングの場合はどれくらいの費用がかかるのかを調査しておきましょう。
Excelやスプレッドシートでリスト化していると、表で管理しやすいのでお勧めです。

3.実際やってみてそぐわなければ改善する

振り分けたら実際にやってみましょう。やってみると「なんか違う」といったことが起きると思います。
それが普通です。大丈夫です。そういった場合はマスト化ベター化を振り分けたり、アウトソーシングに切り替えたり、といった調整をするのが良いです。いわゆるPDCAというやつです。


まとめ

本質的には、人間は仕事をするために生きているわけでもないですし、家事をするために生きているわけでもありません。稼ぐ手段として(お金として)仕事をしている人もいれば、生きがいとして仕事に取り組んでいる人もいます。また自分は主婦業(主夫業)が向いているから、という理由で専業主婦(主夫)をしている人もいます。
楽しく生活してください

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