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「おかしのまちおか」が良コスパな3つの理由

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ビジネスモデル

おかしのまちおか、安くていいよね!って声よくききます。
おかしの単価って安いと10円なわけで、そのお菓子だけで駅前に出店してるのは結構すごいことなのではないかと。

まちおか店舗
まちおかの店舗

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業界の全体像を理解

スーパーの利益率ランキング

ということで、まずは一般的なところから理解。
お菓子専業小売の情報を見つけられなかったので、近しいと思われるスーパーの利益率から調べました。

https://gyokai-search.com/4-su-pa-riritu.htm

株式会社サンエーという会社は初めて聞いたのですが、どうやら沖縄県宜野湾市に本社をおく総合小売会社とのことです。利益率が50%と段違いです。これはこれで興味があるのですが、業界平均を見る場合にはいったん除外して考えた方がよさそうです。ローソン、イズミ、ベルク、セブン&アイ という大手でも営業利益は3%だいです。

お菓子メーカーの利益率推移

お菓子メーカーをいったん参考に。
大手お菓子メーカーの営業利益率はどうやら5~10%くらいのようです。

参考サイト:ストーリーとアートで磨く会計力
https://ceruleanart.net/sweets

スーパーとお菓子メーカーの利益率を当てはめるのは、かなり粗いですが、
営業利益率を間の7%と仮定してみましょう。

シミュレーション

1日の来店客数:100人
客単価    :1,000円
日販     :10万円
月販     :300万円
年商     :3000万円
営業利益   :210万円


差別化ポイント

これをどうやって実現しているのかな~と思いながら、店に調査(買いもの?)に行ってみました。ポイントはこのあたりでしょうか。

  1. ターゲティングとポジショニング
    ターゲットに合わせた商品カテゴリ設計
    廃棄ロスの出にくい商品ジャンル
  2. ビジネスモデルの差別化
    母体が問屋ということを生かした流通マージンの削減
  3. コスト削減
    ⇒段ボールでそのまま販売することで、品出し時間の削減(=人件費ダウン)
    ⇒決済は現金とPaypayのみ。クレジット手数料が発生しない(2020年6月現在、PayPayは決済手数料無料)

1.ターゲティングとポジショニング

1つ目はターゲット戦略ですね。お菓子を買いに行く層として「母と子」「父と子」「子供だけ」のパターンがあります。置いてあるお菓子は
・子供が好きな駄菓子やキャラクターもののお菓子
・女性が好きな甘いお菓子やチョコレート系
・さきいかや柿ピーなどのお酒のつまみ系
があります。子供が行きたいとなった場合の保護者のついで買いを狙っていることがわかります。

2.ビジネスモデルの差別化

母体が問屋

おかしのまちおかを運営する株式会社みのやは元々問屋業を営んでいました。問屋ということは小売より安い金額で仕入れを行うことができます。問屋が小売に業務転換することで仕入れの際、問屋価格で仕入れることが可能になります。これ自体が競合が参入しにくい状態となっています。

純粋な小売業がお菓子専業で成立させるのは相当難しいと思います。なぜならスーパーやドラッグストアが客寄せパンダとして低利益(もしくは赤字)でお菓子を販売しているからです。
だが母体が問屋なので小売価格を下げてもしっかりと利益が確保できるのではないでしょうか。

3.コスト削減

競争力ある価格で提供するには徹底的なコスト削減があってのものです。その部分を詳しく見ていきたいと思います。

段ボール販売による業務削減と人件費抑制

おかしのまちおかというと什器が少なく、段ボールの箱で販売している印象があります。これはコスト削減のひとつです。狙いは什器の購入費ではなく人件費です。

什器があるとそれに商品を並べなくてはいけません。商品の入った段ボールをバックヤードから運んできて、きれいに並べながら品出し補充をする工程があります。その品出しをしている間は接客をすることできませんし、通路の邪魔になるのでできるだけ早く済ませなければなりません。

ただ段ボール販売にすると、段ボールをバックヤードから持ってくるだけです。きれいに並べる必要すらありません。

写真はイメージ
品出しの手間が全然かからないのがわかりやすいですね

作業工程そのものを削減すると、店舗1日当たりの総労働時間を削減することができます。
一定まで労働時間を削減できると、3人⇒2人に人数それ自体を削減することができます。
それが積み重なると、10人雇用しなくてはいけないものが、6人ですむことにもなるでしょう。

雇用人数が減れば交通費、管理費、場合によっては社会保険も削減できますね。

支払いは現金とPaypayのみ

小銭

支払方法を「現金とPaypayだけ」に限定していることで手数料の削減になります。また支払い方法が増えれば、作業工程そのものが増えるし、うまくいかないといったトラブル発生率も上がるのでその防止にも役立ちます。

来年あたりから手数料が発生するPaypayに対して、まちおかは継続するのか、廃止するのか。どっちを選ぶんでしょうか。リモパは財布を持たずに生活してクレカ&電子マネーで生きているので、Paypay残してほしいです。

◆統一QR、足並み乱れ PayPayが手数料で独自路線
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60525390Y0A610C2EE9000/

まとめ

まとめると、
・3C分析
・STP分析
・KSF
を正攻法で解消しているのがわかります。

3C分析で理解してみる

●自社 : 母体が問屋であり、菓子業界に特化していること
●顧客 : 家族全員が(子供だけでなく大人も)日常的に食べるものであること
●競合 : スーパーやドラッグストアが安く販売しているが、利益率の点からお菓子専業での新規参入はないだろうこと

STP分析で理解してみる

お菓子専業のお店と言えば駄菓子屋ですが、ビジネスの競合としては考えづらいです。お菓子だけでは客単価は増えづらそうです。しかも、お菓子は節約の対象として一番手でしょう(お父さんのビールかもしれませんが)
したがってお菓子専業の小売店はポジショニングとして空白地帯であり、かつ安全地帯ともいえます。

価格がKSF。実現のためのコスト削減を徹底

リモパはおっさんなので、もしかしたら違うのかもしれませんが、お菓子の指名買いってあんまりないと思うんですよね。もちろん推しの商品はあるでしょう。私のご褒美はこれじゃないとだめ!ってやつ。
ただ推しの商品がない場合に別のお店に買いに行くかそれとも代替品で諦めるか、でいうと後者だと思います。

そうなるとKSFは価格になってくるのではないでしょうか。
またドラッグストアなどが集客戦略としてお菓子類を安く売っているので、客側が安い価格に慣れてしまっている点も影響していると言えそうです。

つまり安くないと売れない。そのためには原価を押さえないと狙った利益が出せないことになります。
小売店だと原価を抑えるといっても、どうしても限界があります。
しかし、問屋ルートを持っているまちおかなら、仕入れ原価はよっぽど抑制できているのではないのでしょうか。

結論

理論上は小売店よりも安く販売されているはずです。
しかしスーパーやドラッグストアが集客するためにお菓子を安く販売していることがあるので、単体で見た際には「おかしのまちおか」が高い場合がある可能性があります。

成功している企業には理由があります。街中の成功企業に目を向けていくと、自分のいい鍛錬になりそうですね。

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